マルゴーとオーパスワン2007年06月23日 05時45分02秒

昨夜は不定期な同窓ワイン会が急遽開催。

場所は池袋。
インターネット店舗酒屋が経営母体となっているお店らしい。
だから、結構安く飲める掘り出し物もあるらしい。グラスワインも充実。
その日はあのラフィットグループのワインフェアをやっていた。
以前は5大シャトーフェアの日もあったらしい。
その時の値段、5大シャトー1杯1800円は安すぎ。どうみても原価割れしてると思われる。

早速、各自グラスで注文。泡、白、赤と徐々にペースもあがる。
ここはつまみもなかなか美味しい。厚切り牛タンのグリル タルタル添え、イベリコ豚のハム、ペンネ・ゴルゴンゾーラ、などなど。

途中参加も合流して人数が増えたので奥の個室に移動。
ワインリストに無いけど、シャトーマルゴーがあることを店員から聞くと、酔っぱらいはもう注文するしかない!せっかくの機会だから!

・CHATEAU MARGAUX [1991] (フランス/ボルドー第1級)¥35,000也
1991年という年はいわゆる外れ年と言われている評価の低い年。
しかし、香り、味すべてにおいてエレガントだった!
これで偉大なるビンテージだったらどうなってしまうのやら。

マルゴーに関わる話は枚挙にいとまがない。
かのヘミングウェイが溺愛したワインで、孫娘にも命名してしまったほど。
「失楽園」ではラストに青酸カリを混ぜるワインはこのマルゴー。
日本人が最もあこがれるワインの1つだろう。
それが目の前のグラスに注がれているとなると・・・

こんなマルゴーを飲んだあとに飲むワインなんてあるのか?と思ったが結構注文。

その他に1次会で飲んだもの~
・Ch. FIGEAC [1998] (フランス/ボルドー・サンテミリオン特級B)
1998年はなかなかの年。その年のサンテミリオン特級は全部制覇したいと思っていたので、最初のフルボトルとして注文!

・Ch. Pavie [1999] (フランス/ボルドー・サンテミリオン特級B)
実はウチで1998年を寝かせている、サンテミリオン屈指の銘柄ワイン。とても美味しい。

・Ch. Calon Segur [2003] (フランス/ボルドー第3級)
ハートマークのラベルで有名。バレンタインデーなどの贈り物にも喜ばれているらしい。まだまだ若い感じがしたが、3級と言えども十分に美味しい。

・Ch. CARRUADES DE LAFITE [2002] (フランス/ボルドー)
かの、ラフィット・ロートシルトのセカンドラベル。以前飲んだことがあった。
セカンドはあくまでもセカンド。本家ラフィットには遠く及ばない味と某誌には載っていた。そうなのかなぁ~。でももっと寝かしたのを飲みたい。

・Gevrey Chambertin V.V. Serafin [2001] (フランス/ブルゴーニュ)


そして2次会。近くの地下にあるバーへ。
入り口にワインセラーが鎮座していた。結構いい銘柄ばかり。かのオーパスワンが!
誰かが飲みたい!と言いだしいつの間にか皆も賛同~

・OPUS ONE [2003](アメリカ/カルフォルニア・ナパヴァレー) \38,000也
かのロスチャイルド家がアメリカでプロデュースした有名ワイン。アメリカワインの最高峰と言っても過言ではない。
しかし、まだまだ飲むには早すぎないかい?っていうヴィンテージ。
しかし、マルゴーの方が安いなんて・・・

とにもかくにも、ワイン漬けな夜だった・・・
当分ワイン飲みたくない、と思っていても明後日には飲んでるだろうな(笑)

http://www.espelt.jp/

ステファノ・ルビアナ2007年06月17日 23時07分40秒

オセアニアのピノ・ノアールが気になっていたので某誌に載っていたものを購入。

・プリマヴェーラ ピノ・ノワール ステファノ・ルビアナ [2005] (豪州・タスマニア)
・フラミンガム ピノ・ノワール [2003] (ニュージーランド)
・ノイドルフ ネルソン ピノ・ノワール [2004] (ニュージーランド)

いずれもスクリューキャップというのが、いかにもニューワールドらしい。
その中で、今日は「ステファノ・ルビアナ」を飲んでみた。

開栓してグラスに注ぐと、綺麗なルビー色。
まずは、香り。果実味あふれる臭いに混じって独特の獣臭がした。
味もピノらしいエレガントさの中にも酸味がやや強いかな?
しかし時間が経つにつれまろやかな味に変化。においも実に良い香りになってきた。不思議。
これが税込3000円で買えるなんて・・・ブルゴーニュのピノなんて5倍はするからなぁ。

★★★★(4.0)

ボワルカのロゼ2007年06月12日 22時14分00秒

新井順子氏がフランスで造るドメーヌ、「ボワ・ルカ」。
一度飲んでみたいと思っていた。

・トゥーレーヌ ガメイ ロゼ [2005] (ドメーヌ・ボワ・ルカ /仏)

栽培工程では農薬、醸造工程では亜硫酸を使用せずに造られたワイン。

自然派ワインと思わずともこれはうまい!
しかも、ガメイ。。。これがガメイとは・・・。

う~ん、ロゼにあっさりめの天ぷらを合わせてみたいな。

某ワイン番組で辰巳琢郎が、ブドウの新芽(芽掻きしたもの)の天ぷらをロゼワインに合わせて食べていたなぁ。タラの芽みたいに・・・実に贅沢。

★★★★☆(4.5)

ブルネッロ・モンタルチーノ2007年05月21日 23時46分15秒

私はイタリアワインが好き。しかし、ヴェネト州以外はほとんど飲んだことがない。
今日はオークスということもあり、イタリアの銘醸ワインを抜栓。

・カステッロ・バンフィ・ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ 2001(トスカーナ州/バンフィ社)

グラスに注ぐと濃いルビー色・・・樽香と果実味溢れる香りが漂う。
ブルネッロ種のワインは初だったが、結構いける。
小一時間ほどで徐々に開いてきた。
やはり長期熟成型なのだろう、寝かせればもっと美味しくなるだろなぁ。

イタリアワインはパスタと合わせるのが常道だろうな。
ということで、ペンネ・アラビアータと共に・・・

★★★★(4.0)

母の日ワイン2007年05月13日 23時14分42秒

今日は母の日。
こんな時にでもないと親孝行はできない訳で。
今日は、母が好きな白ワインを夕食のお供に。

・シャトーメルシャン 甲州 きいろ香 2005

このワインは臭いが特徴的。マスカットというよりはちょっとグレープフルーツ香がする感じ。
飲み口も非常にあっさりしてスッと入っていく感じ。飲みやすい。
和食にも合いそうなワインだな~

見た目はアルザス白ワイン的なボトルなのだが全然甘口ではない。
ワインショップでこのマグナムボトルを見たことがあるけど、異常な長さだった・・・(笑)

★★★★(4.0)

今気になる日本のワイン2007年05月09日 23時09分32秒

日本にも、ちゃんとしたワインの作り手は沢山いらっしゃる訳で。
産地は、山梨、長野、北海道、栃木、山形。当然ブドウの産地でもある。

・第一楽章 [マスカットベリーA](ココ・ファーム・ワイナリー/栃木・足利)
 ラベルと名前が良いではないか~

・マスカット ベリーA キュヴェ イケガワ (酒折ワイナリー/山梨・甲府)
 酒折ワイナリーのブドウ栽培の達人・池川氏の特別醸造!
 ベリーAの概念を打ち破るほどの美味とか。。。

・ルバイヤート プティ ヴェルド 2004(丸藤葡萄酒/山梨・勝沼)
 プティヴェルドという希少品種100%のワインが日本にもあったとは!

・ソラリス 信州千曲川産メルロー(マンズワイン小諸ワイナリー/長野・小諸)
 マンズワインはコンビニスーパーでも売ってるけど、本格派もあるんだなぁ

・ハラモ アジロン(原茂ワイナリー/山梨・勝沼)
 山梨特有のアジロンという品種が非常に気になる・・・

イエローテイル・シラーズ2007年05月07日 23時06分56秒

よく雑誌にも取り上げられ、日本で最も売れているワインの言われる「イエローテイル」シリーズ。前から飲んでみたいと思っていた。

・イエローテイル・シラーズ(カセラ・ワインズ/オーストラリア)

意外に香りもなかなか。果実味もしっかりある。
タンニンや渋みが少なく、奥行きは無いが、初心者には受けが良い味だな~

これならば万人受けしそうな味。
タンニンな辛口ワイン慣れしているとちょっとブドウジュースっぽいかな?

880円のデイリーワインとしては良い出来!

★★★★(4.0)

無添加ワインと自然派ワイン2007年05月05日 14時32分01秒

最近「無添加ワイン」という表記がスーパーや酒屋で目立つ。
無添加とは、酸化防止剤の亜硫酸が添加されていないワインで、健康志向の強い日本人にとっては魅力的な文言だ。
以前、「買ってはいけない」という本の中に「亜硫酸ガス入りワインにご用心!」という文章があった。「無添加」=「おいしい」「健康にいい」と日本人は錯覚しがち。

古代ローマの時代から、微生物汚染を防ぐ目的で硫黄燻蒸が行われていた。今日、ワインの醸造工程のすべてで亜硫酸が使われ、不可欠とも言える重要な添加剤になっている。

まず亜硫酸は、収穫したブドウを運ぶ間の微生物汚染防止と、ブドウの破砕搾汁工程で果皮に付着したさまざまな微生物を殺菌淘汰する役割を担う。
この時添加された亜硫酸は、果汁中の酸素などの成分と反応して減少していく。瓶詰時に残っていたものも、ワイン中の残存酸素などと反応してさらに減少し、びんの中で熟成したワインでは限りなくゼロに近いものになる。

また、発酵を引き起こすワイン酵母自身が、発酵中に微量の亜硫酸をつくり出す。だから亜硫酸無添加でワインを造ったとしても、ワイン中の亜硫酸が完全にゼロになるとは限らない。

この亜硫酸が持つ酸化防止作用が、ワインの質に害を及ぼす過激な酸化を防ぎ、望ましい緩やかな酸化を可能にしているため、長期熟成を要する高級ワインにはなくてはならないもの。

それに、無添加ワインは長持ちしない。1、2年で飲まないと劣化してしまうし、保存や流通で厄介な問題を引き起こす。

最近、フランスでは自然派ワイン(ビオワイン)がブームになっている。
これは農薬を使いすぎ、痩せてしまった土地を改善して良いブドウを造ろうという観点から始まった考え方。人体に良いワインとは発想が違う。
ブドウ栽培時の有機農法、醸造過程で亜硫酸を使用しない、酵母が残留したままなどの徹底した添加物排除というポリシーのもとに作られている。こちらの方がまさに無添加ワインという定義に近い。

そのため、自然派ワインはさらにデリケート。18℃以上では再発酵が始まり品質変化してしまう。
それに自然派ワインは独特の「臭い」がする。好き嫌いがはっきり分かれる臭い。臭いチーズが嫌いな人は飲めないかもしれない。

よくスーパーや安売り酒屋では「無添加ワイン」を常温で保存している光景を目にする。また無添加ワインは自然派ワインのような臭いがしない。本当にすべての醸造過程で無添加なのか?と思ってしまう。

以前は経費削減のため、流通中の高温の中でも品質変化させないように大量の添加物をしていたワインもあった。飲んでいて頭痛がするワインはまさにそれ。日本でのワインに対する理解も進み、さすがにそのようなワインは少なくなったと思う。

そもそも、健康になろうと思ってワインを飲む人は少ないと思う。
ポリフェノールが体に良いということで買い漁っていたオバサン達もいるかもしれないが、アルコールが12~15%も入っているのだがら体に良い訳は無いだろうに。

やはり私は、無添加ワインより自然派ワインを飲みたいと思う。
しかし、なぜ日本の無添加ワインは甘口が多いのだろうか?まだ「赤玉パ○チ」の影響が残っているのか?

スクリューキャップとコルク2007年05月05日 12時25分33秒

最近は高級ワインでもスクリューキャップを採用する生産者も増えて来ている。
特にニューワールドでその傾向は顕著。

今まで、コルクでないとダメだと言われていた点。
・密閉されると熟成に問題が生じる。
・スクリューでは空気が流入する可能性がある。
・金属という性質上、長期保存に向いていない。
など、いろいろと言われていた。

実は最近の研究で誤解されていたことが数々解ってきた。
・熟成に呼吸は必ずしも必要ない。
 (コルクでも空気の流入はほとんど無い、呼吸したら逆にワインがダメになるし・・・)
・密閉度はコルクの方がわずかに上だが、密閉度のばらつきがコルクに比べ非常に少ない。

よって、スクリューキャップによるメリットは・・・
・コルクスクリューが不要で開栓が楽。
・コルクよりも温度変化に強い。
・湿度が高いところでなくても長期保存可能。
・寝かせて保存する必要がない。
・コルク臭ワイン(ブショネ)になる可能性がゼロ。
・フレッシュな果実味が閉じこめられる。
・均一な品質が保てる。
・飲みかけの保存にも適する。

反対にデメリット。
・ソムリエによる抜栓時の高揚感や期待感、イベント性が薄まる。
・注文した高級ワインがスクリューだと違和感がある。

ぐらいだろうか?
気にならない人なら気にならないレベル?

スクリューキャップが登場して30年。
長期保存での効果も検証できる年代にもなった。
コルクにすぐに取って代わられることは無いが、今後のスクリューキャップワインに注目したい。

ジェイ(ピノ・ノワール)2007年05月03日 21時12分56秒

先日のワイン会で一番気に入ったワインをネットで購入。
早速飲んでみた。

・J ピノ・ノワール 1998 (ジェイ・ワイン・カンパニー/カルフォルニア)

う~ん・・・やっぱりこれは美味しい。
1998年、9年の熟成期間とはいえ、若いワインの色とは明らかに違う色。
少し茶色ががったルビー色。

香りもあの時と同じ!舌の上を滑っていくようなまろやかさ、これをビロードのような舌触りというのだろう。
ピノのすっきりとして果実味あふれる味。幸せな気分になれる。

ブルゴーニュのピノが熟成に時間を要するのに対して、カルフォルニアのピノは早くから楽しめるし、とにかく安い!
(というより、最近はブルゴーニュが高騰しすぎ・・・)
いいな~カルフォルニアピノ!ニューワールドのピノにはまりそう・・・。

こりゃぁ、満点でしょうな~
★★★★★(5.0)